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3/24/2006 転換せざるをえないとき。私はできる限り、仕事に対しては自分に厳しくあって、
分かりやすく言えば、イチロー選手のようなストイックさを自分に求めていたりもした。
そうすれば他人も組織も感化されると信じていたけれど。
折を見て書こうと思っていたのですが。
私の所属していた会社は、業界では会社とは言わないのですが、強制調査に立ち入られました。
独りよがりの「伝統」と「名門」という看板にアグラをかいた結果でした。
私はしばらく組織にとどまって、組織の再生能力を見てみたいと思っていました。
慣習を捨て、業界外の人間が求める「正しい」とされる基準に達するまで、
どこまで血を吐くことができるのか。
私は、組織の中で、決してイニシアチブをとるような人間ではなかったけれど、
組織が、業界が、黒い力と慣習に悲鳴を上げていたのは、うすうす気付いていたつもりです。
気付いていて、それでいて何もしなかったのは、もうすでに私の中でも慣習になっていたのと、
明るみに出すことによってもたらされる結果が、想像できるものではなかったがために
ひどく恐ろしく感じ、黙っていることが賢明だと判断していたからです。
恐ろしいと思いました。
悪を悪と言えない弱さを内包している社会がある。
間違っていることが、正しいとされないことが、
幾重にも絡み合い、本質が見えなくなるときがあります。
そしてそれを、おかしいとも思わない。
そうやって感覚が生活の中で鈍化していくことが、現代の摂理になっているような気がしました。
その摂理や過程に、抵抗もせずに私も身を委ねていたことは否定できません。
監査が入って、山積になったダンボールが崩れていくのを、
ひどく冷静に見ていたような記憶があります。
それでも、日常は非情にも過ぎていくのだと思いました。
空洞化していく組織を見ながら、再生する能力も、
再生させようとする若い力も足りないのだと感じています。
過渡期を、すり抜けられる方法なんてないのだと、理解はしているつもりです。
今後の自分自身を培うべき時期に遭うことは、そうないのだとも。
ハラさんは早々に辞表を出し、違う監査法人に転職していきました。
ナカノは相変わらず、私の下でくすぶっています。
頑張ります。
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