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5/25/2007 叱責したいのはヤマヤマなんです。親愛なる友へ
決して伝わることのないこの場所で、あなたへ言葉を送ることをお許しください。
「きっと誰も愛せない」と言って、自分自身を責めるあなたを見て、私は、ぼんやりと考えていました。
あなたの言っていることは正しくて、私も、あなたは自分自身以外の誰かを愛することができないのだと思います。
あなたの言うことはいつも正しくて、正しすぎて、誰もあなたを救えないのです。
あなたのことだから、そういう私の気持ちも知っていて、行き場のない思いを吐露するのでしょう。
私だけでなく、誰もがあなたの言葉を聞き、何も言えないのを知っていながら。
「誰も愛せない」のなら、なぜ、独りでいることを拒むのでしょうか。
私が唯一理解できないのは、そう自覚しながら、他人を求めてやまないあなたの人間らしさです。
また、その弱さや人間らしさを、恥ずべきものとしてこだわり続けるあなたの矛盾です。
「もういいのではないですか?」
そう何度も、私以外の人に言われていませんか。
他人を愛することは決して義務ではないと、あなたのお母さんも言っていたではないですか。
愛せない人間と、一生添い遂げる約束を交わすことは、そんなにいけないことですか。
あなたの伴侶となる人にとってはいけないことかもしれませんが、あなたにとってはどうなのでしょうか。
「一度きりの人生だからこそ、一生愛せる人と一緒にいたい」とあなたは言いました。
誰もがそれを望んでいるのです。
無論私も。
でもそれがとても難しく、永続するものではないからこそ、誰もが悩むのではないでしょうか。
一体どれだけの人が、何の屈託も迷いもなく、人生の選択を行っていくのでしょうか。
私には、すべての人が、そのときそのときの大きな流れに乗って行っているようにしか見えません。
そして今のあなたも、少なからず自分自身で選んだ潮流に、飛び込もうとしているだけではないのですか。
その流れが意思に反して変わるのを、飛び込む前から心配しているのではないですか。
その流れが想像を超えた大きさであることを、選ぶ前から心配しているのではないですか。
きっとその心配は、なんらかのかたちで現実となって、あなたに後悔をもたらすでしょうけど、
今までだって同じような後悔や諦めを感じてきたのではないですか。
またそのときは考えもしなかった喜びや幸せを、これまた意思に反して感じたりすることはありませんでしたか。
私も人のことは言えませんが、つらい思い出ばかりが心に残って、人の優しさを忘れてしまうのは、
人間の悪い癖なんだと思います。
「誰も愛せない」といったあなたが、誰かを愛せるようになる、愛していると感じることができるようになるのが、
一番いいことだと思いますが、それができなかったとしても、誰もあなたを責めないと思います。
自分で自分を責めることが、良心の存在を確認しているだけの作業なら、そんなものは要らないと思います。
親愛なる友へ
お幸せに。
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